ROAD TO VISION 2030ビジョンができるまで

きっかけは経営会議で出てきたある部長の一言。
「5年後、10年後みんなで一緒に目指していく中長期的なビジョンが必要ではないか」
ここからわたしたちの2030ビジョンに向けた取組が始まったのである。

未来シナリオを描く

2030年がよりよい未来に近づくために、
自分たちに何ができるか考え始めた。

「10年後の日本や世界の状況、私たちの取り巻く環境はどうなっている?」と考えた。

「ジャパンメディックの未来を考えるには外部環境の変化も考える必要があるのではないか。誰も未来を予知することはできない―。けれども、わたしたちが日本や諸外国のマクロ的変化、技術動向、コロナが与えた影響、ヘルスケア業界や販売チャネルの動向など、現在進行形で進む「変化」の情報をインプットして、どんな未来が訪れそうか予測していくことはできるのではないか。」

「少子高齢化が進む中で日本の医療費が今後益々増大していくことは避けられない。しかし、行政の仕組みの変化やテクノロジーの進化で未来のシナリオは変わっていくのではないか―」

そんな議論をしながら2030年の日本を描いた4パターンの“未来シナリオ”が完成。ジャパンメディックはまず2030年がよりよい未来に近づくために自分たちに何ができるか考え始めた。

2030ビジョンに向けて

見えてきたのは、2030ビジョンが自分たちにとっていかに大きなチャレンジであるかということ。

「2030ビジョンを掲げたのはいいけど、実際に何をしていったらいいんだろう?」
社内でそんな声が聞こえるようになった。

まずは掲げたビジョンを実現させるためのステップを考えよう―
会社として取り組む「事業」「地域」「環境」「ヒト組織」の領域の2030年までのロードマップを有志で描いていく。

「知らないこと、わからないことばかり」
「考えなければいけないことが沢山」
「制度も作らないと」

見えてきたのは2030ビジョンが自分たちにとっていかに大きなチャレンジであるかということであった。
それでも2030ビジョンに向けて始動した委員会には1年目の新入社員からベテラン社員までたくさんの参加希望者が集まった。

そして、少しずつ動き始めた。
2030ビジョンに向けた挑戦はまだ始まったばかりだ。

各テーマについて

テーマ「生活者」

自分の健康を自分で守れる世界の実現のために。

まずはじめに、私たちが2030年に実現したい世界を描いたビジョン。
日本人が今後も安心して健康的な生活を送っていくために必要なこと、
それは、ジェネリック医薬品による薬剤費の抑制などこれまでの施策だけではなく
生活者一人一人が自らの健康への関心を高め、
自分自身で健康を管理できる世界を作ることである。

この世界を実現するための私たちの使命、
それはジャパンメディックの現在の主力事業であるOTC医薬品の更なる普及を含め、
人々が自分自身で健康を守れることの素晴らしさを感じてもらい、
「セルフメディケーション」を前進させることだ。

「自分の健康は自分で守れる」この世界、みなさんも見たいと思いませんか?
例えば、ヘパリン類似物質はこれまで処方をしてもらうことが当たり前だった世界。
私たちがOTCで新たな製品を開発したことにより、
より生活者に選択肢をもたらすことができるようになった。
私たちは強みであるOTC医薬品の外用剤を通して、
新たな価値を提供することでこの世界に一歩一歩近づいていきたい。

生活者
テーマ「事業」

「セルフケア」という選択肢を持てるように。

「自分の健康は自分で守れる」世界の実現のために、私たちは何ができるか。

疾患や薬・健康に対する知識を高めることで、
「セルフケア」という選択肢をみんなが持てるようになってほしい。
また、治療のために使われる医薬品にとどまらず、未病や予防にも繋がる製品やサービスを手がけることで、
生活者1人1人が自分にぴったりなヘルスケアを選択できる世界をわたしたちは見てみたい。

わたしたちは従来の医薬品の開発製造だけではなく、「モノ+情報」の両面でトータルサポートしたい。
そんな想いをこの「事業」というビジョンに託した。
ワークショップに参加した人の声

市販外用薬の有用性をもっと知って、使ってもらうため、事業がどう広がっていくか考えるのが楽しかったです。

品質保証部所属 Oさん
(入社5年目)
ワークショップに参加した人の声

市販外用薬の有用性をもっと知って、使ってもらうため、
事業がどう広がっていくか考えるのが楽しかったです。

Q.ワークショップに参加してみての感想を教えてください。

私は2030年ビジョンの「事業」に興味をもちワークショップに参加しました。
私には皮膚にお悩みのある人に市販外用薬の有用性をもっと知って欲しい・使って欲しいという野望があるため、この事業でそれを叶えるための提案ができるのではないかと思ったからです。ワークショップの中では、自分が考えていた以上に広く自由な提案がたくさん出てきました。今後、JMの事業がどう広がっていくか考えるのが楽しいです。

テーマ「環境」

顧客と生活者に選ばれる会社であるために。

「2030ビジョンとは関係ないのでは?」
いや、人びとの夢ある人生をつくるには、未来の地球も健康であってほしい。

「医薬品」は品質最優先でなくてはいけない。
そんな保守的な考えが環境とは縁遠くなっていたのではないか。
一部のリーディングカンパニーが達成したカーボンニュートラルに続いて、
我々も着手し、最大の課題である「安定品質」「安定供給」を乗り越えたい。

そして、「顧客に選び続けられる会社であり続けられるために、
また生活者に選ばれる会社に成長するため」に環境分野にも積極的に取り組んでいく。
ワークショップに参加した人の声

環境について考えることの重要さ、楽しさに気付き、同時に「自分は何も知らないんだ」ということにも気付きました。

ワークショップに参加した人の声

環境について考えることの重要さ、楽しさに気付き、
同時に「自分は何も知らないんだ」ということにも気付きました。

Q.ワークショップに参加してみての感想を教えてください。

参加した理由は、役職者たちがどんな考え方をするのか勉強がしたいと思ったからです。初めはこれが目的でしたが、実際に「環境」という領域を担当しロードマップを作成していく中で、環境について考えることの重要さ、楽しさに気付きました。それと同時に、自分は何も知らないんだ」ということにも気付き、とても悔しい気持ちになりました。これをきっかけにエコ推進委員会への参加を決意しました。

品質管理部グループ所属 Kさん
(入社3年目)
テーマ「地域」

ジャパンメディックをもっと知ってもらいたい。

ジャパンメディックは、富山県富山市しか拠点がない地域に根ざした会社である。
人口減少。富山県も例外ではなく、社会課題として表面化している。
企業はこれまで以上に効率的な事業運営をしていく必要があるのではないか。

富山県は、医薬品製造メーカーの集積地。
また、わたしたちのような製薬メーカーだけではなく、
包装資材やプラスチック容器などの資材メーカーや減薬メーカーなども集まっており、協力して医薬品製造に取り組んできた。
これまで以上に協力し、効率化を図ると同時に、各社の強みを活かし組み合わせることで
「新たな価値」を生活者の皆様へ提案していきたいと考える。

まずは、地域の皆さんにジャパンメディックをもっともっと知ってもらいたい。
私たちの考えに共感してくれる企業のみなさまや生活者との出会いを求めて、CSR活動にも力を入れていく。
ワークショップに参加した人の声

地域の人に薬や健康について知ってもらうかを考えることはとても楽しく、充実した時間でした。

企画開発部所属 Hさん
(入社4目)
ワークショップに参加した人の声

地域の人に薬や健康について知ってもらうかを考えることは
とても楽しく、充実した時間でした。

Q.ワークショップに参加してみての感想を教えてください。

私は、地域薬局の健康イベントの開催者側としてイベントに参加したことがあります。このイベントの参加者から楽しく薬のことや健康について学べたとのことで、感謝をいただきとてもうれしかった思い出があります。この経験で地域コミュニケーションに興味を持ち、ビジョンワークショップに参加しました。
実際に参加してみて、地域の人に薬や健康について知ってもらうかを考えることはとても楽しく、充実した時間でした。

テーマ「人・組織」

社員が“安心”と“働きがい”を感じられる会社。

最後に、ビジョンを実現するときに大切なもの。
それは、「人」である。
社員が“安心”と“働きがい”を感じられる「幸せな社員であふれる会社」でありたい。

ジャパンメディックの企業理念は
「Step by Step~一歩一歩未来に向かって成長し歩き続けること~」
会社としての成長と同時に個人の成長、そして夢や志の実現を大事にしている。

ビジョンの達成に向けて、社員が「やりたい!」という声を大切にしたい。
そのために、「やりたい!」を言える環境作りたい。
今までの組織や形にとらわれず
「社員のやりたいこと見つけチャレンジ・失敗できる制度」をつくっていきたい。

人・組織

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